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チームって何?
「グループ」と「チーム」の違い
「チーム」と似た言葉に、「グループ」があります。それぞれ辞書で意味を調べてみると、次のような違いがありました。
【グループ】
1 仲間。集団。「―旅行」 2 共通の性質で分類した、人や物の一団。群。 3 同系列に属する組織。「企業―」【チーム】
(デジタル大辞泉|小学館)
ある目的のために協力して行動するグループ。組。スポーツや共同作業についていわれる。「―を組む」「野球―」
これを見ると、「共通の目的」をもって活動するのがチームと言えそうです。(グループは、目的・目標の有無を問われない)
「グループ」が「チーム」になるまで
チームの発達段階(タックマン・モデル)
チームができあがっていくプロセス(チームビルディング)を理解するのに、「タックマン・モデル」という理論が役に立ちます。この理論によると、グループは、形成期~混乱期~統一期~機能期~散会期の5段階を経てチームとして発達していきます。(上図を参照)
混乱を乗り越えると、チームの成果が出はじめる
形成期(Forming)
メンバーが決まり、グループが形成されたばかりの段階です。チームの目標や課題を共有しますが、まだメンバーはお互いのことをよく知らないため、緊張や遠慮が見られます。
混乱期(Storming)
各メンバーが考え行動し始めますが、優先順位や価値観の違いから、衝突が起こる段階です。ここで対立を恐れず、意見を出しあって相互理解に努めることが大切です。チームとして成長するために必要なプロセスだからです。
統一期/規範形成期(Norming)
混乱期を乗り越えると、自分たちなりの規範(ルール)が生まれてきます。メンバーが互いの役割を理解し、違いを受け入れ、考えていることを自由にやりとりしながら、目標達成に向けて自律的に動き始める段階です。
機能期/展開期(Performing)
チームとして機能し、成果が出はじめる段階です。成功体験によって一体感が生まれ、各メンバーは主体的に行動し、相互にサポートを行います。集団としてのパフォーマンスが最大化している状態と言えます。
散会期(Adjourning)
チームとしての活動を終え、解散します。
ひとりでは難しいことも、チームなら
1人でやらずに、チームで取り組むメリットとは何でしょうか。
メンバーの人数が増えれば、行動の総量を増やすことができます。それによって役割分担が可能になり、各メンバーが自分の得意なことに集中できる可能性が高まります。またチームで話しあうことで、1人では思いつかないようなアイデアも得られるでしょう。
難易度の高い課題へのチャレンジも、チーム一丸となって臨めば勝率が上がるかもしれません。
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– 副業プロ人材とチームを組んで業務課題を解決する –
投稿者プロフィール
- パイオニア→三菱総合研究所→現在はソニーグループで組織開発/人材開発に携わる。シニアマネジャー。2020年~2022年、副業でJOINSに参画。組織を越えて、“個”として働くことに一歩踏みだす皆さんを全力で応援。DDIファシリテーター(コーチング)、キャリアカウンセラー(CDA)、ワークショップデザイナー。
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